丸亀城、石垣の名城とうちわの町
香川県の中讃地域、瀬戸内に面した丸亀(まるがめ)。この町のシンボルが、緑の亀山にそびえる丸亀城です。「石垣の名城」と称されるその姿は、何段にも積み上げられた美しい石垣の上に、小さな天守がちょこんと載る、なんとも愛らしい佇まい。城下では、全国シェアの大半を占めるうちわづくりも息づいています。石垣の城と、手仕事の町・丸亀をご案内します。
天守は小さくとも、それを支える石垣は日本一の高さ。丸亀城は、見上げるほどに、石を積んだ人々の技に圧倒されます。
丸亀城|日本一の石垣と、現存天守
丸亀城の最大の見どころは、その壮大な石垣です。山麓から山頂まで、四重に積み上げられた石垣は、総高がおよそ60メートルにもおよび、日本一の高さを誇ります。なかでも、扇のようにゆるやかな曲線を描く「扇の勾配」と呼ばれる石垣の美しさは見事のひとこと。その頂に建つ天守は、現存十二天守のなかでも最も小さなものですが、それゆえに石垣の雄大さがいっそう引き立ちます。天守からは、瀬戸内海と讃岐平野、遠く讃岐富士を一望でき、登ってきた甲斐を感じさせてくれます。
見どころ|城下町を歩く
丸亀城のまわりには、城下町の風情や、土地の手仕事に触れられる見どころが点在しています。城歩きとあわせて楽しめます。
- 扇の勾配— ゆるやかな曲線を描く、美しい高石垣。
- 現存天守— 江戸期から残る、最も小さな現存十二天守。
- うちわ工房— 丸亀うちわづくりの実演や、体験ができる。
石垣は、見る角度や時間によって、まったく違う表情を見せてくれます。朝の光を浴びてくっきりと陰影を刻む姿、夕日に染まる姿、ライトアップに浮かび上がる夜の姿——どれも見ごたえ十分です。山麓から見上げれば、天をつくような迫力に圧倒され、天守まで登れば、瀬戸内の島々まで見渡せる爽快な眺めが待っています。石を一つひとつ積み上げた職人たちの技と労力に、思いを馳せずにはいられません。
丸亀うちわと、瀬戸内の旅
丸亀は、うちわの一大産地としても知られます。江戸時代に、金刀比羅宮(こんぴらさん)参りの土産物として作られはじめ、今では全国のうちわの大半を、この町が生み出しています。一本の竹から骨を割き、紙を貼って仕上げる手仕事の技は、国の伝統的工芸品にも指定されています。工房では、うちわづくりの実演を見たり、自分だけの一本を作る体験を楽しんだりできます。石垣の名城と、涼を呼ぶうちわ。歴史と手仕事が息づく丸亀は、瀬戸内をめぐる旅の、すてきな立ち寄り先です。
めぐり方と、アクセス
丸亀へは、JR予讃線の丸亀駅が拠点で、高松から列車で30分ほど、岡山方面からも瀬戸大橋でつながっています。丸亀城は駅から徒歩圏内で、天守までは坂道を登ります。歩きやすい靴で訪ねましょう。うちわの工房や資料館もあわせて楽しめます。金刀比羅宮や、讃岐うどん、直島のアートとあわせて、香川の旅に丸亀を組み込んでみてください。石垣の美しさは、ぜひ間近で味わってほしい見どころです。
旅のメモ
- エリア
- 香川県丸亀市
- 見どころ
- 丸亀城・扇の勾配・うちわ工房
- 名物
- 丸亀うちわ
- あわせて
- 金刀比羅宮・讃岐うどんと