CRAFT — 日本の工芸
日本の工芸を、地域を越えて。
土地の風土と歴史が育てた、手しごとの美。焼きもの、漆、染め、金工——日本各地の工芸を、作り手の物語とともにめぐります。
日本の工芸とは──暮らしに宿る、用の美
日本各地には、その土地の風土と暮らしから生まれた手しごとが受け継がれてきました。飾るためではなく、日々使うためにつくられた道具——そこに宿る飾り気のない美しさを、かつて思想家たちは「用の美」と呼びました。焼物、漆器、染織、和紙、金工。職人の手から生まれる工芸は、使い込むほどに味わいを深め、暮らしに静かな豊かさをもたらします。
地域が育てた、多彩な手しごと
気候や土、信仰や商いの歴史が、各地に固有の工芸を育てました。
- 焼物— 有田焼・九谷焼・益子焼・信楽焼など、土地ごとの土と釉薬の個性。
- 漆器— 輪島塗や会津塗など、堅牢で艶やかな塗りの技。
- 染織— 西陣織・紅型・藍染など、色とかたちの伝統。
- 金工・和紙・竹細工— 南部鉄器や美濃和紙、別府竹細工といった手わざ。
工芸を、暮らしに迎える
工芸の里では、工房の見学や、絵付け・ろくろといった制作体験ができる場所も多く、作り手の手元を間近に見られます。旅先で出会った器や布を暮らしに迎えれば、その一品が旅の記憶そのものになります。近年は、伝統の技を生かしながら、現代の暮らしになじむデザインの工芸も増えています。
工芸品は、旅の記念に身構えなくても、毎日使える器や道具から気軽に始められます。使うほどに育ち、手になじむ——その変化こそ手しごとの醍醐味です。Japan Jikkan では、地域を越えて「日本の工芸」を深掘りし、作り手の思いとともにご紹介していきます。地域ごとの工芸を見比べていくと、同じ焼物や織物でも土地によって表情が異なり、日本のものづくりの奥深さが見えてきます。暮らしに寄り添う、お気に入りの一品を、ぜひ見つけてください。
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