金沢の海の幸と近江町市場。日本海の恵みを味わう
城下町・金沢は、工芸の都であると同時に、屈指の食の都でもあります。日本海の豊かな幸と、藩政期から続く食文化が、この街の食卓を彩ってきました。「金沢市民の台所」近江町市場での海鮮、洗練された加賀の郷土料理——日本海の恵みと、城下町ならではの食の奥深さをご案内します。新鮮な魚介と、彩り豊かな料理が、旅の楽しみをいっそう広げてくれます。
近江町市場|金沢市民の台所
300年近い歴史を持つ近江町(おうみちょう)市場は、「金沢市民の台所」として親しまれてきた、活気あふれる市場です。狭い通りに、約170もの店がひしめき、のどぐろ、甘えび、加能(かのう)ガニなど、日本海の新鮮な幸が、所狭しと並びます。市場内の食堂では、その場で旬の魚介をのせた海鮮丼を味わえます。きらきらと輝くネタを贅沢にのせた丼は、まさに金沢の食の宝石箱。市場をめぐり、食べ歩きを楽しむのも醍醐味です。
加賀の郷土料理|治部煮と加賀野菜
金沢には、城下町らしい、洗練された郷土料理が伝わります。代表的なのが「治部煮(じぶに)」。鴨肉やすだれ麸(ふ)に小麦粉をまぶし、とろみのある出汁で煮た一品で、上品な味わいと、わさびの香りが食欲をそそります。また、加賀れんこんや金時草(きんじそう)、五郎島金時など、彩り豊かで個性的な「加賀野菜」も、金沢の食卓に欠かせません。これらの伝統野菜を使った料理は、金沢の豊かな食文化を物語っています。
食の都、金沢を味わう
金沢の食は、海の幸や郷土料理だけにとどまりません。茶の湯の文化が育てた和菓子、洗練された日本料理、そして地酒——あらゆる食の楽しみがそろっています。ひがし茶屋街の和の風情の中で甘味を味わったり、おでんやどじょうの蒲焼きといったB級グルメを楽しんだりと、その幅広さも魅力。金沢の工芸めぐりや、兼六園の散策とあわせて、食の都・金沢を、心ゆくまで堪能してください。
金沢が、食の都となった背景
金沢が屈指の食の都となったのには、加賀百万石の歴史が関わっています。前田家のもと、豊かな財力を背景に、茶の湯や懐石料理、和菓子といった洗練された食文化が花開きました。また、日本海の豊かな漁場と、加賀平野の肥沃な大地が、上質な食材を供給してきたことも大きな要素です。城下町ならではの上品な郷土料理「加賀料理」と、近江町市場に集まる新鮮な海の幸。この二つの顔を持つのが、金沢の食の奥深さです。彩り豊かな加賀野菜や、九谷焼の器に盛りつけられた料理は、目でも舌でも楽しませてくれます。文化と食が一体となった、金沢ならではの豊かさです。
のどぐろや甘えび、加能ガニといった日本海の幸、上品な治部煮や加賀野菜。新鮮な味わいと洗練された料理が、旅の楽しみを広げてくれます。
食めぐりと、アクセス
金沢市民の台所・近江町市場では、新鮮な魚介をのせた海鮮丼を味わえます。ひがし茶屋街で和の風情とともに甘味を楽しんだり、おでんなどのご当地グルメをめぐったりと、食の幅広さも魅力です。
金沢へは、北陸新幹線で東京から約2時間半とアクセス良好です。金沢の工芸めぐりや、兼六園の散策とあわせて、食の都・金沢を、心ゆくまで堪能してください。海の幸と城下町文化が織りなす味覚が、待っています。
旅のメモ
- エリア
- 石川県金沢市
- 名物
- 海鮮丼・のどぐろ・甘えび・治部煮
- 見どころ
- 近江町市場
- あわせて
- 金沢の工芸・兼六園と