柳川の川下り

柳川の川下りと、うなぎのせいろ蒸し。水郷をめぐる旅

福岡県の南、有明海にほど近い柳川(やながわ)は、網の目のように堀がめぐる「水郷」の町です。城下町の名残をとどめる掘割を、どんこ舟に揺られてのんびり下る川下りは、柳川ならではの旅の楽しみ。柳並木が水面に影を落とし、白壁の蔵が静かに流れ過ぎていきます。名物のうなぎのせいろ蒸しに、詩人ゆかりの地——ゆったりと時が流れる水の町をご案内します。

櫓がきしむ音と、船頭の唄。柳川の川下りは、せわしない時間を忘れさせてくれる、水の上のひとときです。

川下り|どんこ舟で、水の町をめぐる

柳川観光のいちばんの楽しみが、「どんこ舟」と呼ばれる小舟に乗ってめぐる川下りです。船頭が竿一本で舟を操り、城下町に張りめぐらされた掘割を、ゆっくりと下っていきます。柳の並木が水面に揺れ、低い石橋をくぐり、白壁の土蔵や赤い橋が次々と現れます。船頭が歌う舟唄や、土地にまつわる軽妙な語りも、川下りの大きな魅力。水面に近い目線でめぐるからこそ味わえる、柳川ならではの風情があります。四季折々の景色も美しく、何度乗っても飽きません。

柳川の掘割
柳並木が揺れる掘割を、どんこ舟がゆく。柳川の風景。

うなぎのせいろ蒸し|柳川の名物

川下りのあとに味わいたいのが、柳川名物のうなぎのせいろ蒸しです。タレを混ぜたご飯の上にうなぎをのせ、せいろでじっくり蒸し上げる、この土地ならではの一品。

  • せいろ蒸し— タレご飯とうなぎを蒸し上げる、柳川独特の調理法。
  • ふっくらの食感— 蒸すことで、うなぎがやわらかく、タレが染みる。
  • 老舗の味— 数百年続く名店もある、柳川自慢の伝統の味。

蒸すことでうなぎはふっくらとやわらかくなり、タレの染みたご飯と口のなかでほどけていきます。錦糸卵が彩りを添え、見た目にも華やか。せいろのまま供されるので、最後まであつあつをいただけるのも、この料理ならではの嬉しさです。柳川には、創業から数百年という老舗のうなぎ屋も残り、代々受け継がれてきた秘伝のタレが、その味を支えています。川下りで火照った体に、滋味あふれるうなぎが、しみじみと染みわたります。

城下町の歴史と、白秋のふるさと

柳川は、戦国の武将・立花氏が治めた城下町としての歴史を持ち、掘割もその時代に整えられたものです。御花(おはな)と呼ばれる立花家の旧邸宅では、優美な庭園や歴史ある建物を見学できます。また、柳川は、近代を代表する詩人・北原白秋(きたはらはくしゅう)が生まれ育った町でもあります。生家や記念館を訪ねれば、白秋が愛した水郷の原風景に触れられます。歴史と文学、そして水の風景が溶け合う柳川は、しっとりと心に残る町です。

めぐり方と、アクセス

柳川へは、福岡・天神から西鉄電車で一時間ほど、西鉄柳川駅が拠点です。駅から川下りの乗船場へは、送迎やバスが利用できます。川下りは一時間ほどかけてのんびり楽しめ、下船後はうなぎや町歩きへ。夏の夕涼みや、冬のこたつ舟など、季節ならではの趣向もあります。福岡市内や太宰府とあわせて、福岡の水郷の町・柳川を、ぜひ訪ねてみてください。

旅のメモ

エリア
福岡県柳川市
見どころ
川下り・御花・北原白秋生家
名物
うなぎのせいろ蒸し
あわせて
福岡市内・太宰府と
★ JAPAN JIKKAN おすすめ

柳川のお店・宿を、編集部がご紹介予定

事業者さまの掲載も歓迎しています。

掲載のご案内