山梨県・食

ほうとうと甲州ワイン。山梨、盆地が育てた味

四方を山に囲まれた甲府盆地。その大きな寒暖差と、豊かな日照が、山梨ならではの食と果実を育ててきました。体を温める郷土の麺料理から、日本ワイン発祥の地が生む上質なワインまで——盆地が育てた、山梨の味覚をご案内します。富士山の絶景とあわせて味わいたい、滋味深く、奥行きのある山梨グルメの世界です。

ほうとう|かぼちゃ香る、郷土の麺

「ほうとう」は、幅広の太い麺を、かぼちゃや、さといも、きのこ、白菜などの季節の野菜とともに、味噌仕立てで煮込んだ、山梨を代表する郷土料理です。麺を生のまま煮込むため、汁にとろみがつき、体の芯から温まります。かぼちゃの自然な甘みが溶け込んだ味噌の汁は、滋味あふれる味わい。一杯で、お腹も心も満たされる、ボリューム満点の一品です。武田信玄の陣中食だったとも伝えられる、歴史ある味です。

甲州ワイン|日本ワイン発祥の地

山梨は、日本ワイン発祥の地として知られます。なかでも、勝沼(かつぬま)地区は、数多くのワイナリーが集まる一大産地。日本固有のぶどう品種「甲州」から生まれる白ワインは、繊細で和食にも合う味わいとして、世界的にも評価が高まっています。ワイナリーをめぐり、試飲を楽しむのは、大人の旅の醍醐味。秋には、ぶどう畑が広がる景色も美しく、ぶどう狩りやワインのイベントでにぎわいます。

盆地の恵みを、味わう

山梨は、ぶどうや桃の生産量が日本一を誇る、果樹王国でもあります。初夏から秋にかけては、ぶどうや桃、すももなどの味覚狩りが楽しめます。みずみずしく甘い果実は、まさに盆地の恵み。ほうとうやワインのほか、馬刺しや、甲州地どり、吉田のうどんといった、ご当地グルメも豊富です。富士五湖の絶景や、昇仙峡の渓谷美とあわせて、山梨の豊かな食と自然を、心ゆくまで堪能してください。

ほうとうの歴史と、味わう楽しみ

ほうとうは、米の栽培に適さない山がちな甲斐の地で、麦を粉にして麺にする食文化から生まれました。戦国時代には、武田信玄が陣中食として用い、刀で具材を切ったことから「ほうとう」の名がついたという説も伝わります。各家庭で味噌や具材が異なり、まさに「おふくろの味」。専門店では、季節の野菜をたっぷり使った熱々のほうとうを味わえ、観光客にも人気です。寒い季節に、ふうふうと息を吹きかけながらいただく一杯は、体も心も芯から温めてくれます。

かぼちゃの甘みが溶け込んだ味噌の汁と、とろみのある幅広麺。素朴ながら奥深いその味わいは、山梨の風土そのものです。

ワイナリーめぐりと、アクセス

勝沼を中心とした地域には、数多くのワイナリーが点在し、試飲やぶどう畑の見学が楽しめます。日本固有種「甲州」から生まれる繊細な白ワインは、和食にもよく合うと評判。秋には、ぶどう狩りやワインのイベントでにぎわい、黄金色に染まるぶどう畑の風景も美しいものです。

山梨へは、新宿から特急で約1時間半とアクセス良好で、日帰りも可能です。富士五湖の絶景や、昇仙峡の渓谷美とあわせて、盆地が育てた山梨の豊かな食と自然を、心ゆくまで堪能してください。果樹王国ならではの、旬の果実狩りもおすすめです。

旅のメモ

エリア
山梨県(甲府・勝沼ほか)
名物
ほうとう・甲州ワイン・ぶどう・桃
ベスト
ぶどう・ワインは秋
あわせて
富士五湖の絶景と
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