萩の城下町と萩焼。維新の志士を生んだ、土塀の町をめぐる
山口・萩(はぎ)は、白壁と、土塀の城下町が、当時のままに残る、歴史の町です。明治維新の原動力となった、多くの志士を育てた地であり、世界遺産にも登録されています。そして、素朴な味わいの、萩焼のふるさと——城下町の風情と、維新の歴史、そして手しごとが息づく、萩の魅力をご案内します。歴史好きにはたまらない、見どころ豊富な、奥深い町です。
城下町と、維新の志士
萩は、江戸時代の町割りが、ほぼそのまま残る、貴重な城下町です。白い土塀と、夏みかんの実る、武家屋敷の通りは、まるで、時代をさかのぼったかのよう。吉田松陰(よしだしょういん)が、若き志士たちを教えた「松下村塾(しょうかそんじゅく)」も残り、ここから、高杉晋作や、伊藤博文ら、日本の近代を築いた、多くの人材が巣立ちました。世界遺産にも登録された、まさに、維新胎動の地です。
萩焼|素朴で温かい、茶陶の名品
萩焼(はぎやき)は、「一楽二萩三唐津」と称され、古くから、茶人に愛されてきた、やきものです。素朴で、温かみのある風合いと、使い込むほどに、茶や水が、貫入(かんにゅう=表面の細かなひび)に染み込み、色合いが変化していく「萩の七化け」が、その魅力。窯元をめぐり、お気に入りを探したり、絵付けや、ろくろ体験を楽しんだりできます。暮らしの中で「育てる」、味わい深い器に出会えます。
萩の、歴史と自然を楽しむ
萩には、城下町や、萩焼のほかにも、萩城跡や、白砂の菊ヶ浜(きくがはま)など、見どころが点在します。維新の歴史をたどる、史跡めぐりも楽しめます。新鮮な海の幸や、夏みかんを使ったお菓子も名物。島根の津和野(つわの)とも近く、あわせて訪れる人も多くいます。錦帯橋や、角島大橋とあわせて、歴史と手しごとが息づく、萩の城下町を、ぜひ訪れてみてください。
松下村塾と、維新の原動力
萩が「明治維新胎動の地」と呼ばれるのは、吉田松陰が主宰した私塾「松下村塾」の存在によります。わずかな期間ながら、松陰はこの塾で、身分にとらわれず多くの若者に学問と志を説きました。ここで学んだ高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋らが、やがて幕末から明治へと時代を動かす原動力となったのです。松下村塾は、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産にも登録されています。小さな塾から日本の近代が始まったという事実に、深い感慨を覚えます。
白壁と土塀の城下町、夏みかんの実る武家屋敷の通りを歩けば、志士たちが駆け抜けた時代の空気を感じられます。
萩の城下町めぐりと、アクセス
萩は、江戸時代の町割りがほぼそのまま残るため、古地図を片手にめぐるのも楽しい町です。萩城跡や、白砂の菊ヶ浜、維新の志士ゆかりの史跡が点在し、レンタサイクルでの散策が便利。萩焼の窯元めぐりや、夏みかんを使ったお菓子も、萩ならではの楽しみです。
萩へは、新山口駅などからバスや車でアクセスします。島根の津和野ともあわせやすく、錦帯橋や秋吉台、角島大橋といった山口の名所とともにめぐれば、歴史と手しごと、自然がそろう充実の旅になります。じっくり時間をかけて訪れたい、奥深い城下町です。
旅のメモ
- エリア
- 山口県萩市
- 見どころ
- 城下町・松下村塾(世界遺産)・萩焼の窯元
- 名物
- 萩焼・夏みかん・海の幸
- あわせて
- 津和野・錦帯橋と