和歌山城

和歌山城。紀州徳川家の居城、虎伏山にそびえる名城

和歌山市の中心、虎伏山(とらふすやま)の頂に、白亜の天守がそびえます。和歌山城は、徳川御三家のひとつ、紀州徳川家の居城として栄えた名城。八代将軍となった徳川吉宗(よしむね)も、この城で育ちました。雄大な石垣、復元された天守、名勝の庭園——紀州五十五万石の歴史と威容を伝える和歌山城をご案内します。

御三家のひとつ、紀州徳川家の城。虎伏山にそびえる天守は、暴れん坊将軍・吉宗を育んだ、紀州の誇りです。

和歌山城|紀州徳川家の威容

和歌山城は、もともと豊臣秀吉が弟の秀長に築かせた城を起源とし、江戸時代に徳川家康の十男・頼宣(よりのぶ)が入って、紀州徳川家の居城となりました。御三家にふさわしい風格を備えた城で、虎が伏したような形の虎伏山に、天守がそびえます。連立式天守と呼ばれる、複数の櫓を渡り廊下でつないだ姿は壮観。戦災で焼失しましたが、戦後に外観を忠実に再現して復元されました。天守の最上階からは、和歌山の市街地と紀の川、そして遠く紀伊水道までを一望できます。八代将軍・吉宗をはじめ、多くの人物を生んだ、歴史の舞台です。

和歌山城の石垣
虎伏山にそびえる白亜の天守。紀州徳川家の居城。

見どころ|城と庭園をめぐる

和歌山城には、天守のほかにも、見ごたえのある石垣や、美しい庭園が残されています。城歩きの楽しみが詰まっています。

  • 連立式天守— 櫓を渡り廊下でつなぐ、壮観な天守群。
  • 西の丸庭園— 紅葉が美しい、名勝の大名庭園「紅葉渓庭園」。
  • 御橋廊下— 藩主が渡った、斜めにかかる珍しい屋根付きの橋。

天守へと続く道のりも、和歌山城の見どころのひとつです。緑におおわれた虎伏山を登っていくと、戦国から江戸にかけて積まれた、時代の異なる石垣が次々と現れます。なかでも、紀州特産の青石を用いた石垣は、しっとりとした緑がかった色合いが美しく、ほかの城ではあまり見られないもの。石を一つひとつ見比べながら登るのも一興です。市街地の中心にありながら、緑深い城内は別世界のよう。市民の散歩道としても親しまれ、歴史と憩いが溶け合う場所になっています。

石垣と庭園、城下のいま

和歌山城の魅力は、天守だけではありません。城内には、時代ごとに積まれたさまざまな石垣が残り、その違いを見比べるのも一興です。とくに、紀州特産の青石(緑泥片岩)を使った石垣は、独特の風合いをたたえています。また、西の丸にある「紅葉渓庭園(もみじだにていえん)」は、起伏に富んだ地形を生かした美しい大名庭園で、秋には見事な紅葉に彩られます。藩主が二の丸と西の丸を行き来するために架けられた、斜めの「御橋廊下」も復元され、当時の雰囲気を味わえます。城内には動物園もあり、市民の憩いの場として親しまれています。歴史と自然が調和する、和歌山のシンボルです。

めぐり方と、アクセス

和歌山城へは、JR和歌山駅や南海和歌山市駅からバスや徒歩でアクセスでき、大阪からも近い立地です。天守までは坂道や石段を登るので、歩きやすい靴がおすすめ。天守と庭園、御橋廊下をめぐれば、半日ほどかけて楽しめます。桜や紅葉の季節はとくに美しい時期。熊野古道や、白浜の温泉とあわせて、和歌山の歴史と自然をめぐる旅に、和歌山城を加えてみてください。紀州徳川家の歴史を、ぜひ感じてみてください。

旅のメモ

エリア
和歌山県和歌山市
見どころ
連立式天守・西の丸庭園・御橋廊下
歴史
紀州徳川家の居城。吉宗を育む
あわせて
熊野古道・白浜と
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