富山県・世界遺産

五箇山の合掌造りと和紙。山深い里に息づく、手しごとの文化

富山の山深くにある五箇山(ごかやま)は、岐阜の白川郷とともに世界遺産に登録された、合掌造りの里です。観光客で賑わう白川郷に比べ、訪れる人も比較的少なく、静けさの中に、昔ながらの暮らしが息づいています。茅葺きの合掌造り、丈夫な和紙、伝統の民謡——山里に守られた、素朴で力強い手しごとの文化をご案内します。日本の原風景に出会える、心安らぐ場所です。

合掌造り集落|静かな、山里の風景

五箇山には、相倉(あいのくら)と菅沼(すがぬま)という、二つの合掌造り集落があります。急勾配の茅葺き屋根を持つ家々が、緑の山々に抱かれて静かに佇む風景は、まさに日本の原風景。今も人々が実際に暮らしているからこその、生活感のある温かさが魅力です。観光地化されすぎていない、ありのままの姿が守られています。雪に深く包まれる冬の風景は、息をのむほど美しく、心に深く残ります。

五箇山和紙と、こきりこ

五箇山は、丈夫で美しい「五箇山和紙」の産地としても知られます。雪深い土地の冬の手仕事として受け継がれてきた和紙づくりは、その品質の高さで評価されてきました。紙すき体験ができる施設もあり、手しごとの奥深さに触れられます。また、五箇山には、日本最古の民謡ともいわれる「こきりこ節」が伝わります。ささらという楽器を鳴らす独特の舞は、山里の暮らしとともに、今も大切に受け継がれています。

山里の、静かな時間

五箇山では、合掌造りの民宿に泊まることもできます。囲炉裏を囲んで、地元の郷土料理を味わい、山里の静かな夜を過ごす——そんな貴重な体験ができます。塩硝(えんしょう)づくりや、養蚕といった、かつての暮らしを伝える資料館も見どころ。富山湾の海の幸や、立山黒部の絶景とあわせて、世界遺産の山里で、心洗われる時間を過ごしてみてください。日常を忘れさせてくれる、特別な場所です。

合掌造りと、五箇山の暮らし

五箇山の合掌造りの家々が、急勾配の大きな茅葺き屋根を持つのには、理由があります。豪雪地帯であるこの地では、屋根に降り積もる雪を滑り落としやすくするため、屋根の傾斜が急に造られているのです。また、広い屋根裏の空間は、かつて養蚕の作業場として使われていました。さらに五箇山では、火薬の原料となる「塩硝(えんしょう)」づくりも、重要な産業でした。山深く隔絶された土地だからこそ、加賀藩のもとで秘密裏に生産が行われたといわれます。厳しい自然と寄り添いながら、知恵を尽くして生きてきた人々の暮らしが、この独特の建築と文化を生み出したのです。

緑の山々に抱かれて静かに佇む茅葺きの集落は、まさに日本の原風景。観光客も比較的少なく、ありのままの山里の姿が守られています。

五箇山の楽しみ方と、アクセス

五箇山では、丈夫で美しい五箇山和紙の紙すき体験や、日本最古ともいわれる民謡「こきりこ節」にまつわる文化に触れられます。合掌造りの民宿に泊まれば、囲炉裏を囲んで郷土料理を味わい、山里の静かな夜を過ごす、貴重な体験ができます。

五箇山へは、富山や金沢方面から車やバスでアクセスできます。立山黒部の絶景や、富山湾の海の幸とあわせて、世界遺産の山里で、心洗われる時間を過ごしてみてください。日常を忘れさせてくれる、特別な場所です。

旅のメモ

エリア
富山県南砺市
見どころ
相倉・菅沼の合掌造り集落
体験
五箇山和紙の紙すき・合掌造りの民宿
あわせて
立山黒部・富山湾の幸と
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