長崎県・海・遺産

軍艦島と長崎の海。海に浮かぶ、近代化の島をめぐる

長崎の沖に浮かぶ端島(はしま)、通称「軍艦島(ぐんかんじま)」。その名のとおり、軍艦のような、シルエットの島は、近代日本の歩みを物語る、世界遺産の構成資産です。海上に浮かぶ、廃墟群、上陸クルーズ、そして、近代化を支えた歴史——長崎の海と、島の物語をご案内します。かつての繁栄と、衰退の歴史が、ずしりと胸に迫る、特別な、産業遺産の島です。

海上の廃墟群|時を止めた、島

かつて、海底炭鉱で栄えた端島は、最盛期には、5000人以上もの人々が暮らし、当時、世界一ともいわれる、人口密度を記録しました。日本初の、鉄筋コンクリート造の、高層アパートが建ち並び、学校や、病院、商店などもそろう、ひとつの都市でした。しかし、閉山後に、無人となり、今は、朽ちゆく建物群が、静かに残ります。船で近づき、上陸すると、その光景に、言葉を失います。

クルーズで、近代化遺産をたどる

軍艦島へは、長崎港から出る、上陸クルーズで渡ります(天候や、海の状況により、上陸できない場合もあります)。船上から望む、独特の島影や、ガイドの解説とともに、たどる、産業遺産の物語は、長崎ならではの、深い学びの旅になります。日本の近代化を、エネルギーの面から支えた、人々の暮らしと、歴史。その栄枯盛衰に、思いを馳せる、感慨深い時間が過ごせます。

長崎の、海と歴史を楽しむ

軍艦島は、長崎の、近代化の歴史を象徴する、貴重な遺産です。長崎港周辺には、ほかにも、世界遺産の構成資産が点在し、長崎の、開港と、近代化の歴史を、深く知ることができます。グラバー園や、夜景、ちゃんぽんといった、長崎の魅力とあわせて、楽しめます。海に浮かぶ、近代化の島・軍艦島で、日本の、産業の歴史と、人々の暮らしに、ぜひ、思いを馳せてみてください。

軍艦島が歩んだ、繁栄と閉山

端島で本格的な海底炭鉱の操業が始まったのは、明治の頃。良質な石炭を産出した島は、日本の近代化とエネルギーを支える存在として、急速に発展しました。狭い島に人口が集中したため、日本初の鉄筋コンクリート造の高層アパートが次々と建てられ、最盛期には島全体が一つの都市機能を備えていました。しかし、エネルギーの主役が石炭から石油へと移ると、1974年に炭鉱は閉山。人々は島を去り、わずかな期間で無人島となったのです。

朽ちゆく建物群が静かに残る島の姿は、近代日本の繁栄と、その移ろいを、雄弁に物語っています。

上陸クルーズと、長崎の世界遺産

軍艦島へは、長崎港から出る上陸クルーズで渡ります。波の高い日などは上陸できず、周遊のみとなることもあるため、訪問は天候次第です。船上から望む軍艦のような島影と、ガイドの解説は、産業遺産の物語を深く心に刻んでくれます。

軍艦島は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつです。長崎には、グラバー園や旧グラバー住宅など、ほかにも近代化を物語る遺産が点在します。ちゃんぽんや夜景といった長崎の魅力とあわせて、海に浮かぶ近代化の島で、日本の歩みに思いを馳せてみてください。

旅のメモ

エリア
長崎県長崎市(端島)
見どころ
軍艦島・上陸クルーズ
注意
上陸は天候・海況により中止の場合あり
あわせて
グラバー園・ちゃんぽんと
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