西都原古墳群

西都原古墳群。花咲く台地に眠る、古代日向の王たち

宮崎県のほぼ中央、なだらかな台地に、三百基を超える古墳が広がっています。西都原(さいとばる)古墳群は、日本でも有数の規模を誇る古墳の集まり。古代に日向(ひゅうが)と呼ばれたこの地を治めた王たちが、ここに眠っているとされます。春は菜の花と桜、秋はコスモス——季節の花々に彩られる、悠久のロマンあふれる台地をご案内します。

花咲く台地に、こんもりとした古墳が点在する。西都原では、古代と、今この時の自然が、おだやかに重なり合っています。

西都原古墳群とは|古代日向の墳墓

西都原古墳群は、三世紀から七世紀にかけて築かれた、三百を超える古墳が集まる遺跡です。前方後円墳や円墳、方墳など、さまざまな形の古墳が、広大な台地に点在しています。なかには、九州最大級とされる大型の前方後円墳もあり、この地に強大な力を持つ豪族や王がいたことを物語っています。一帯は史跡公園として整備され、古墳のあいだを自由に散策できます。芝に覆われた古墳の上に立つと、千数百年前にここで暮らした人々の営みに、思いを馳せずにはいられません。

西都原の古墳
台地に点在する古墳。花に囲まれた古代の墳墓。

見どころ|花と古代に出会う

西都原は、古墳をめぐるだけでなく、花の名所、学びの場としても親しまれています。一年を通じて楽しめます。

  • 菜の花と桜— 春、台地一面を黄色とピンクが彩る絶景。
  • コスモス— 秋、古墳のまわりに揺れる、可憐な花の海。
  • 考古博物館— 出土品から、古代日向の暮らしを学べる。

春、台地が一面の菜の花とソメイヨシノに包まれる光景は、まさに圧巻のひとこと。黄色とピンクの花の海のなかに、緑の古墳が島のように浮かび、訪れる人を桃源郷のような世界へといざないます。秋には、可憐なコスモスが古墳のまわりを彩り、また違った趣を見せてくれます。花の季節には、地元の人や写真愛好家でにぎわい、のどかな祭りも催されます。歴史の重みと、季節の花の華やぎが同居する、ほかにはない風景がここにあります。

神話の里と、悠久のロマン

宮崎は、天孫降臨や神武天皇東征など、日本神話とゆかりの深い「神話の里」でもあります。西都原のあたりにも、神話に登場する神々を祀る社や、伝説の残る場所が点在します。古墳という確かな歴史の遺産と、語り継がれてきた神話の世界が、この地では分かちがたく結びついています。広々とした台地を歩き、季節の花を愛で、博物館で古代に学ぶ——慌ただしい日常を離れ、悠久の時の流れに身をゆだねる、そんな贅沢なひとときを過ごせる場所です。

めぐり方と、アクセス

西都原へは、宮崎市内から車で40分ほど。古墳群は広大なので、車での移動が便利です。史跡公園内は徒歩や自転車でめぐれ、考古博物館もあわせて楽しめます。菜の花と桜が咲き誇る3月下旬から4月、コスモスが揺れる10月頃が、とくに美しい季節。高千穂や日南海岸とあわせて、宮崎の神話と歴史をめぐる旅に、西都原を加えてみてください。古代へのロマンが、きっと旅を豊かにしてくれます。

旅のメモ

エリア
宮崎県西都市
見どころ
古墳群・考古博物館・季節の花
花の見頃
菜の花と桜は春、コスモスは秋
あわせて
高千穂・日南海岸と
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