霧島、神話と温泉の山。霧島神宮と霊峰をめぐる
鹿児島県の北東部、宮崎との県境にまたがる霧島(きりしま)は、神話と温泉が息づく霊峰の地です。天孫降臨——天の神の子孫が地上に降り立ったという日本神話の舞台とされ、荘厳な霧島神宮が深い森のなかに鎮座します。噴煙をあげる活火山の連なり、山あいに湧く名湯。神々の山を感じながら、心と体を癒やす霧島の旅をご案内します。
神話が降りた山に抱かれ、地の底から湧く湯に浸かる。霧島は、自然の力と、神聖な空気に満ちた土地です。
霧島神宮|天孫降臨の神話を祀る社
霧島神宮は、天孫降臨の神話で地上に降り立ったとされる、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀る古社です。鬱蒼とした杉木立に包まれた参道を進むと、朱塗りも鮮やかな絢爛な社殿が現れます。「西の日光」とも称される豪華な彫刻と、深い森のなかにたたずむ荘厳さは、訪れる人を厳かな気持ちにさせます。境内には樹齢八百年とも伝わる御神木がそびえ、神聖な空気が満ちています。近年、本殿などが国宝に指定され、その価値が改めて見直されました。神話の世界に思いを馳せながら、静かに参拝したい場所です。
見どころ|霊峰と名湯
霧島の魅力は、神社だけではありません。雄大な火山の自然と、その恵みである温泉が、訪れる人を待っています。
- 霧島連山— 高千穂峰や韓国岳など、霊峰が連なる火山群。
- 霧島温泉郷— 山あいに湧く、泉質豊かな名湯の数々。
- えびの高原— 火口湖や紅葉が美しい、高原の散策路。
霧島連山は、四季を通じて登山者やハイカーに親しまれています。春はミヤマキリシマと呼ばれるツツジが山肌をピンクに染め、夏は緑にむせ返り、秋は燃えるような紅葉、冬は霧氷が木々を白く飾ります。火口に水をたたえた神秘的な火口湖や、噴気をあげる地獄など、火山ならではのダイナミックな景観も見どころです。荒々しい自然の力と、繊細な季節の彩りが同居する——それが、神々が宿るとされた霧島の山々の魅力です。
火山が育む、霧島の恵み
霧島連山は、今も活動を続ける活火山の集まりです。神話で天の神が降り立ったとされる高千穂峰(たかちほのみね)には、伝説の「天の逆鉾(あまのさかほこ)」が突き立つといわれ、登山者を惹きつけます。そして火山がもたらす最大の恵みが、豊富な温泉です。霧島温泉郷には、白く濁った硫黄泉から、無色透明の湯まで、個性豊かな名湯が点在し、湯けむりが山あいにたなびきます。雄大な自然のなかで、地の底から湧く湯に身をゆだねる——霧島ならではの、贅沢な癒やしの時間です。
めぐり方と、アクセス
霧島へは、鹿児島空港から車やバスで30分ほどとアクセス良好です。霧島神宮の参拝、温泉郷での湯めぐり、霧島連山の登山やハイキングなど、楽しみ方はさまざま。山あいに点在する見どころをめぐるには、車があると便利です。温泉宿に泊まって、神話の山の空気をゆっくり味わうのがおすすめ。桜島や指宿とあわせて、鹿児島の自然と歴史をめぐる旅に、霧島を加えてみてください。
旅のメモ
- エリア
- 鹿児島県霧島市
- 見どころ
- 霧島神宮・霧島連山・霧島温泉郷
- 名物
- 温泉・登山・神話のロマン
- あわせて
- 桜島・指宿と