三陸海岸とリアスの海。岩手、雄大な海岸線をめぐる
岩手の太平洋側に続く三陸海岸は、入り組んだリアス海岸が織りなす雄大な景勝地です。荒々しくも美しい、海と岩のドラマがどこまでも続きます。豊かな漁場として知られる三陸の海は、人々の暮らしと深く結びつき、震災を乗り越えて今も力強く営みが続けられています。自然の美しさと、そこに生きる人々の温かさ。その両方に出会えるのが、三陸の旅です。
浄土ヶ浜|白い岩と、紺碧の海
三陸を代表する景勝地・浄土ヶ浜は、鋭くとがった白い流紋岩と、透き通った紺碧の海のコントラストが見事です。あまりの美しさに「さながら極楽浄土のごとし」と称されたことが、その名の由来。穏やかな入り江では、遊覧船やさっぱ船(小型の漁船)に乗って、海上から奇岩の風景を間近に楽しめます。澄んだ海に手を浸せば、その冷たさと清らかさに、思わず心が洗われます。
海の幸と、歩みを止めない港町
三陸の海は、わかめや昆布、うに、あわび、ホタテなど、海の幸の宝庫です。寒流と暖流がぶつかる豊かな漁場が、身の締まった極上の魚介を育てます。港町の市場や食堂では、水揚げされたばかりの旬の味を堪能できます。震災から復興を遂げた町々では、新しい施設や鉄道も整い、人々の前を向く力強さに触れることができます。海とともに生きる暮らしの尊さを、肌で感じられる場所です。
リアス海岸の絶景を、めぐる
三陸海岸には、浄土ヶ浜のほかにも、断崖が連なる北山崎や、独特の地形が生む数々の絶景が点在します。三陸鉄道に揺られて車窓から海を眺めたり、展望台から雄大な海岸線を見渡したりと、楽しみ方はさまざま。平泉の世界遺産や盛岡の街とあわせて、岩手の海・山・歴史をめぐる旅を組み立てれば、この土地の奥深い魅力を存分に味わえます。
三陸鉄道と、震災から学ぶ旅
三陸の海岸線を走る三陸鉄道は、リアス海岸の絶景を車窓から楽しめるローカル線です。東日本大震災で大きな被害を受けながらも復旧を遂げ、地域の人々の足として、また旅人を運ぶ路線として、力強く走り続けています。トンネルを抜けるたびに現れる入り江の風景は、何度見ても心を打ちます。途中下車をして港町を訪ね歩くのも、三陸ならではの旅です。
沿岸の各地には、震災の記憶と教訓を伝える施設も整備されています。津波の脅威や、復興への歩みを学ぶことは、自然とともに生きることの意味を、あらためて考えさせてくれます。
三陸の海の幸と、めぐり方
寒流と暖流がぶつかる三陸の海は、うに、あわび、わかめ、ホタテ、秋鮭など、海の幸の宝庫です。港町の市場や食堂では、水揚げされたばかりの旬の味を、惜しみなく味わえます。とくに夏のうに丼は、三陸を訪れたらぜひ味わいたい逸品です。
三陸エリアは広く、見どころが点在するため、鉄道と車を組み合わせてめぐるのがおすすめです。世界遺産・平泉や、盛岡の街とあわせれば、岩手の海・山・歴史を網羅する旅に。雄大な自然と、そこに生きる人々の温かさに、きっと出会えるはずです。
旅のメモ
- エリア
- 岩手県(宮古・三陸沿岸)
- 見どころ
- 浄土ヶ浜・北山崎・三陸鉄道
- 名物
- うに・わかめ・海の幸
- あわせて
- 平泉・盛岡の旅と