能登半島

能登半島をめぐる。千枚田と朝市、海に生きる里の風景

日本海に大きく突き出した能登(のと)半島は、豊かな自然と、人々の素朴な暮らしが息づく土地です。海へとなだれ落ちるように連なる千枚田、千年以上続く輪島の朝市、昔ながらの塩づくり——里山と里海が織りなす能登の風景は、世界農業遺産にも認定されました。日本の原風景が今も残る、能登半島の旅をご案内します。

海と田畑が隣り合い、人が自然とともに生きる。能登には、私たちが忘れかけた暮らしの豊かさが残っています。

白米千枚田|海へと続く、棚田の絶景

能登を象徴する風景が、輪島市にある白米千枚田(しろよねせんまいだ)です。急な斜面に、千枚を超える小さな田が幾重にも連なり、その先には日本海が広がります。一枚一枚は畳ほどの大きさしかなく、機械が入らないため、今も人の手で田植えや稲刈りが行われています。水を張った春には空を映し、黄金色に実る秋には穂が輝く——季節ごとに表情を変える棚田は、まさに人と自然が共につくりあげた芸術です。冬には無数のLEDが灯る幻想的なイベントも開かれます。

白米千枚田
海へと連なる千枚田。能登の里山里海を象徴する風景。

見どころ|能登の暮らしに触れる

能登には、人々の営みが育んできた、あたたかな見どころが点在します。土地の人とのふれあいも、能登の旅の醍醐味です。

  • 輪島の朝市— 千年以上続く、活気あふれる路上の市。
  • 揚げ浜式の塩づくり— 海水を汲み上げてつくる、伝統の塩。
  • 見附島— 軍艦のような姿で海にそびえる、能登のシンボル。

輪島の朝市は、平安の昔から続くといわれ、「買うての幸せ、売っての幸せ」を合言葉に、売り手と買い手の温かなやり取りが今も交わされます。通りには、とれたての魚や干物、野菜、輪島塗の器などが所狭しと並び、おばあちゃんたちの威勢のいい声が飛び交います。値段の駆け引きや世間話を楽しみながら買い物をするうちに、いつしか旅人も、能登の暮らしの輪に溶け込んでいる——そんなあたたかさが、ここにはあります。

里山里海の恵みと、能登の味

三方を海に囲まれた能登は、海の幸の宝庫です。冬の能登かきや、寒ぶり、香箱がに(ズワイガニのメス)など、季節ごとの新鮮な魚介が味わえます。また、塩づくりや、能登の発酵文化が生んだ「いしる」という魚醤など、土地ならではの食も豊か。輪島塗をはじめとする工芸も、能登の暮らしのなかで磨かれてきました。雄大な自然と、そこに根ざした人々の手仕事や食文化——能登をめぐる旅は、五感で日本の里の豊かさを味わう旅になります。

めぐり方と、アクセス

能登半島へは、金沢から特急やバス、車でアクセスするのが一般的です。半島は広く、見どころが点在するため、車での移動が便利です。輪島や珠洲(すず)など、エリアごとに拠点となる町があり、温泉宿に泊まってゆっくりめぐるのがおすすめ。千枚田や見附島の景色、朝市の散策をつなげば、能登の自然と暮らしをたっぷり味わえます。金沢の旅とあわせて、足をのばしてみてください。

旅のメモ

エリア
石川県輪島市・珠洲市ほか
見どころ
白米千枚田・輪島朝市・見附島
名物
能登かき・寒ぶり・能登の塩
移動
車での周遊がおすすめ
★ JAPAN JIKKAN おすすめ

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