兵庫県・温泉

城崎温泉。浴衣で歩く、外湯めぐりの文芸の湯

兵庫北部・但馬(たじま)地方にある城崎(きのさき)温泉は、柳並木の続く川沿いに、温泉情緒あふれる町並みが広がる、人気の名湯です。浴衣に下駄ばきで、七つの外湯を、そぞろ歩きながらめぐる——町全体が、ひとつの宿のような、独特の文化が息づいています。文豪にも愛された、文芸の湯、城崎温泉の魅力をご案内します。日本の温泉情緒を、心ゆくまで味わえる、特別な湯の町です。

七つの外湯を、めぐる

城崎温泉の最大の魅力は、「外湯めぐり」です。町には、それぞれに趣の異なる、七つの外湯(共同浴場)が点在し、「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、外湯は大浴場」という考えのもと、町全体で、お客様をもてなします。浴衣に下駄をからころと鳴らしながら、柳並木の川沿いを歩き、湯から湯へとめぐる——この情緒こそ、城崎ならではの醍醐味。湯あがりに食べ歩きを楽しむのも、また一興です。

文芸の湯と、レトロな町並み

城崎温泉は、志賀直哉の名作『城の崎にて』の舞台となるなど、古くから多くの文人に愛されてきた、文芸の香り高い湯の町です。大谿川(おおたにがわ)にかかる、太鼓橋や、柳並木が織りなす、しっとりとしたレトロな町並みは、まるで一幅の絵のよう。射的などのレトロな遊びや、おしゃれなカフェも点在し、浴衣姿での散策が、絵になります。夜の、灯りに照らされた町並みも、格別です。

但馬の自然と、冬の味覚

城崎温泉のある但馬地方は、日本海の海の幸の宝庫でもあります。とりわけ、冬に旬を迎える松葉がに(ズワイガニ)は絶品で、かにを目当てに訪れる人も多くいます。また、ブランド牛の但馬牛(たじまうし)も見逃せません。近くには、玄武洞(げんぶどう)や、コウノトリの郷など、自然の見どころも点在。湯と、文芸、そして味覚と自然がそろう城崎で、心も体も満たされる旅を、楽しんでください。

外湯めぐりの文化と、城崎の歴史

城崎温泉の「外湯めぐり」文化は、この温泉地ならではの考え方に支えられています。「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、外湯は大浴場」——つまり、町全体をひとつの大きな宿と見立て、訪れた人を町ぐるみでもてなすのです。だからこそ、宿の主人も、浴衣で外湯をめぐる客を温かく見送ります。開湯1300年以上と伝わる城崎は、コウノトリが傷を癒したという発見の伝説も残る古湯。長い歴史のなかで育まれた、この独特のもてなしの文化が、城崎を唯一無二の温泉地にしています。

柳並木の川沿いを、浴衣に下駄でからころと歩き、湯から湯へとめぐる。文豪にも愛された、しっとりとした湯の情緒が、ここにはあります。

但馬の自然・味覚と、アクセス

城崎のある但馬地方は、冬の松葉がにや、ブランド牛の但馬牛といった味覚の宝庫です。近くには、柱状節理の絶景が広がる玄武洞や、特別天然記念物コウノトリの郷など、自然の見どころも点在します。湯あがりの食べ歩きや、レトロな町並みの散策も、城崎の楽しみです。

城崎温泉へは、大阪・京都方面から特急列車でアクセスできます。湯と文芸、そして冬の味覚と自然がそろう城崎で、日本ならではの温泉情緒を、心ゆくまで味わってください。浴衣姿が絵になる、特別な湯の町です。

旅のメモ

エリア
兵庫県豊岡市城崎町
見どころ
七つの外湯・柳並木の町並み
名物
松葉がに(冬)・但馬牛
あわせて
玄武洞・コウノトリの郷と
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