長良川と鵜飼。清流に映る篝火、千年続く夏の風物詩
岐阜の街を流れる清流・長良川(ながらがわ)。この川に、千年以上もの長きにわたって受け継がれてきたのが、鵜(う)を使って魚を獲る伝統漁「鵜飼(うかい)」です。夏の夜の闇に、篝火(かがりび)が揺らめき、鵜匠が巧みに鵜を操る——その幻想的で、いにしえの情景は、まさに夏の風物詩。岐阜・長良川の鵜飼の魅力を、ご案内します。一見の価値がある、優雅な伝統文化です。
鵜飼|篝火に照らされる、夜の漁
夜の川面に、篝火が赤々と燃え、装束に身を包んだ鵜匠が、手縄(たなわ)で巧みに鵜を操り、鮎(あゆ)を獲ります。火の粉が舞い、鵜が水に潜り、魚を捕らえる一連の動きは、息をのむほど見事。この光景を、観覧船に乗って、ゆったりと間近に楽しめます。岐阜の鵜飼は、皇室にも鮎が献上される、格式高い「御料鵜飼(ごりょううかい)」であり、その伝統と技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
清流・長良川の、恵み
長良川は、名水百選にも選ばれた、清らかな流れで知られます。その清流が育む鮎は、香りがよく、味も格別。鵜飼で獲れた鮎は、傷がつきにくく、最高級品とされてきました。鵜飼だけでなく、川そのものが、岐阜の人々の暮らしと文化を、古くから育んできました。夏には、川遊びや、鮎料理も楽しめます。清流のせせらぎを聞きながらの、川辺の散策も、心地よいひとときです。
歴史と自然の、岐阜を楽しむ
長良川のほとりには、織田信長ゆかりの岐阜城がそびえる金華山(きんかざん)があり、ロープウェイで山頂へ上れば、長良川と街並みを一望できます。鵜飼観覧とあわせて、信長の歴史に触れるのもおすすめ。飛騨高山や、白川郷といった、岐阜の人気観光地への拠点にもなります。千年の時を超えて受け継がれる、幻想的な鵜飼を、ぜひその目で見て、岐阜の夏の夜を満喫してください。
鵜飼の歴史と、観覧の楽しみ方
長良川の鵜飼は、1300年以上の歴史を持つと伝わる、古い伝統漁です。織田信長は、この鵜飼を保護し、訪れた客をもてなしたといわれ、徳川家康も観覧したと伝えられます。鵜匠は、代々その技を受け継ぐ世襲制で、宮内庁に属する「宮内庁式部職鵜匠」という特別な身分。皇室に鮎を献上する「御料鵜飼」も行われています。観覧船に乗れば、篝火に照らされた鵜匠の手さばきを間近に見られ、最後には複数の船が一斉に鵜を放つ「総がらみ」が、クライマックスを飾ります。
闇に揺らめく篝火、水に潜る鵜、鵜匠の巧みな技。いにしえから受け継がれてきた幻想的な情景は、夏の夜ならではの風物詩です。
岐阜のめぐり方と、アクセス
鵜飼は、例年5月から10月にかけて行われます。観覧船は予約制で、夕涼みをしながら、川面の幻想的な漁を楽しめます。長良川のほとりには、織田信長ゆかりの岐阜城がそびえる金華山があり、ロープウェイで山頂へ上れば、街と川を一望できます。城下の古い町並み「川原町」の散策もおすすめです。
岐阜へは、名古屋からJRや名鉄でアクセスできます。飛騨高山や白川郷、下呂温泉といった岐阜の人気観光地への拠点にもなります。千年の時を超えて受け継がれる幻想的な鵜飼を、ぜひその目で見て、岐阜の夏の夜を満喫してください。
旅のメモ
- エリア
- 岐阜県岐阜市
- 見どころ
- 鵜飼観覧船・長良川・岐阜城
- ベスト
- 鵜飼は5〜10月ごろ
- あわせて
- 飛騨高山・下呂温泉と