喜多方ラーメンと福島の味。朝ラーの町をめぐる
蔵が立ち並ぶ町・喜多方は、人口あたりのラーメン店数が全国でも有数。朝から一杯すする「朝ラー」が根づく、知る人ぞ知るラーメンの聖地です。蔵のまち歩きと、あっさり醤油のラーメン。福島・会津地方の素朴で滋味深い食文化を、ご案内します。一度味わえば、また通いたくなる味です。
喜多方ラーメン|平打ち熟成麺の、あっさり醤油
太めの平打ち熟成麺に、豚骨と煮干しを利かせたあっさり醤油スープ。これが喜多方ラーメンの基本です。コシともちもち感のある独特の麺がスープによくからみ、すっきりとした味わいは、こってり系が苦手な人にも好まれます。店ごとにスープや麺、チャーシューに個性があり、食べ比べが楽しいのも喜多方の魅力。シンプルだからこそ奥が深い、飽きのこない一杯です。
朝ラー|町に根づく、朝の習慣
喜多方では、早朝から営業する店も多く、地元では朝食にラーメンをすする「朝ラー」が日常の風景。これは、農作業や酒造りの前に一杯食べた名残ともいわれます。蔵のまち歩きとあわせて、開店直後の一杯を味わうのが喜多方流の楽しみ方。澄んだ朝の空気の中ですするラーメンは、格別の美味しさです。観光客も気軽に朝ラー文化を体験できます。
蔵のまちと、会津の食
喜多方は、酒や味噌・醤油の醸造で栄えた「蔵のまち」。重厚な蔵が立ち並ぶ町並みの散策も、旅の楽しみのひとつです。ラーメンのほか、地酒や、会津地方の郷土料理「こづゆ」など、味わい深い食が豊富にそろいます。米どころ・酒どころでもある会津の食文化は、奥が深く滋味あふれるもの。ラーメンを目当てに訪れても、その先にある豊かな食の世界に出会えるはずです。
蔵のまちの歴史と、会津めぐり
喜多方が「蔵のまち」となったのは、良質な水と米に恵まれ、酒や味噌・醤油の醸造が盛んだったためです。火災に強く、温度が安定する蔵は、醸造や保存に最適でした。現在も町には数千棟もの蔵が残るといわれ、店蔵や蔵座敷など、暮らしに息づく蔵の文化を見て歩けます。ラーメンの合間に、ゆっくりと蔵のまち散策を楽しんでみてください。
喜多方のある会津地方は、見どころの宝庫です。鶴ヶ城のある会津若松や、江戸時代の宿場が残る大内宿、磐梯山と五色沼の絶景など、歴史と自然がそろっています。会津塗や絵ろうそくといった伝統工芸の里でもあり、食・歴史・工芸を一度に味わえるのが魅力。喜多方ラーメンを目当てに訪れたら、ぜひ会津エリア全体まで足を延ばして、福島の奥深い魅力を堪能してください。
近年は、歴史ある蔵を改装したカフェやギャラリー、ショップも増え、古さと新しさが心地よく共存する町歩きが楽しめます。ラーメンの食べ歩きをしながら、レトロな蔵の路地を散策し、地酒の蔵元をのぞく——そんな思い思いの過ごし方ができるのが喜多方の魅力です。素朴であたたかな会津の人情にもふれられる、何度でも訪れたくなる町。次の福島旅は、ぜひ蔵とラーメンのまち・喜多方を起点に計画してみてください。
旅のメモ
- エリア
- 福島県喜多方市
- 名物
- 喜多方ラーメン(朝ラー)・地酒
- 楽しみ方
- 蔵のまち歩きと朝の一杯
- あわせて
- 会津の工芸めぐりと