角館の武家屋敷と桜。みちのくの小京都を歩く
秋田・角館は、藩政期の町割りと武家屋敷が今に残る城下町。「みちのくの小京都」と称される、しっとりとした風情が漂います。黒板塀に枝垂れる桜、苔むした庭、重厚な門構え——時を超えて受け継がれてきた町並みは、訪れる人を静かに過去へと誘います。歴史と季節の彩りが溶け合う、角館の城下町さんぽをご案内します。
武家屋敷通り|黒板塀の、城下町
黒い板塀と重厚な門が連なる武家屋敷通りは、まるで時代をさかのぼったかのような佇まいです。かつて武士が暮らした屋敷の一部は内部が公開されており、当時の調度品や、丹精込めて手入れされた枝垂れ桜の庭園を見学できます。樹齢を重ねたモミの木や、解体新書ゆかりの品々など、歴史の重みを感じさせる見どころも豊富。通りをゆっくり歩くだけで、武家の暮らしぶりが偲ばれます。
しだれ桜が彩る、春の角館
春になると、武家屋敷の黒塀から枝垂れる紅色のしだれ桜が、町を華やかに染め上げます。黒と紅のコントラストは、ほかでは見られない角館ならではの絶景。さらに、檜木内川(ひのきないがわ)沿いには約2キロにわたって桜並木が続き、川面に映る花のトンネルが見事です。東北を代表する桜の名所として、見頃には全国から多くの人が訪れます。夜のライトアップも幻想的です。
四季の角館と、郷土の味
角館は桜の季節が有名ですが、新緑、紅葉、雪景色と、どの季節も格別の美しさを見せます。とくに雪化粧した武家屋敷は、墨絵のような静謐な世界。町には、稲庭うどんや比内地鶏、地酒を楽しめる店や、桜の樹皮を使った伝統工芸「樺細工(かばざいく)」の工房も点在します。歴史、自然、食、工芸がそろう角館は、東北の旅で必ず訪れたい、奥深い魅力にあふれた町です。
桜の名所・角館と、桜まつり
角館は、東北を代表する桜の名所として全国に知られています。武家屋敷通りを彩る紅色のしだれ桜は、国の天然記念物に指定されたものも多く、黒板塀から枝垂れる花の風景はまさに絶景。檜木内川沿いの約2キロにわたるソメイヨシノの桜並木とあわせて、見頃の時期には「角館の桜まつり」が開かれ、全国から多くの花見客が訪れます。夜にはライトアップされ、闇に浮かぶ夜桜が幻想的な美しさを見せてくれます。
桜の名所として有名な角館ですが、新緑や紅葉、雪化粧した町並みもまた格別。墨絵のような冬の武家屋敷は、静謐な美しさをたたえています。
樺細工と、角館へのアクセス
角館には、桜の樹皮を用いた伝統工芸「樺細工(かばざいく)」が伝わります。茶筒や小箱など、艶やかで深みのある光沢を持つ品々は、角館ならではの手みやげとして人気。工房や店をのぞけば、職人の手わざに触れられます。稲庭うどんや比内地鶏、地酒といった秋田のグルメも楽しめます。
角館へは、秋田新幹線の角館駅からアクセスでき、駅から武家屋敷通りまでは徒歩圏内です。瑠璃色の田沢湖や、秘湯・乳頭温泉郷とあわせて、秋田の歴史と自然をめぐる旅を、ゆっくりと楽しんでください。
旅のメモ
- エリア
- 秋田県仙北市角館
- 見どころ
- 武家屋敷通り・しだれ桜・樺細工
- ベスト
- 桜は春、紅葉や雪景色も美しい
- あわせて
- 乳頭温泉・田沢湖と