東京の名庭園。都心に残る、大名屋敷の四季の美
高層ビルが立ち並ぶ東京の都心に、江戸時代の大名屋敷の面影をとどめる、美しい庭園が点在しているのをご存じでしょうか。六義園、浜離宮、小石川後楽園——これらの名庭園は、喧騒の中に静寂をたたえる、都会のオアシスです。四季折々の花と緑、そして高層ビルとの対比が織りなす、東京ならではの庭園美をご案内します。
六義園|和歌の世界を表した、回遊式庭園
六義園(りくぎえん)は、徳川五代将軍・綱吉の側近、柳沢吉保が造った、回遊式の大名庭園です。和歌に詠まれた名所を庭の中に再現した、雅な造りが特徴。池を中心に、築山や橋、茶屋が配され、歩くごとに移りゆく景色が楽しめます。春のしだれ桜、秋の紅葉の名所としても有名で、ライトアップされる時期には、幻想的な夜の庭園が、多くの人を魅了します。
浜離宮と、都心の名庭
浜離宮恩賜庭園は、海水を引き入れた「潮入の池」を持つ、珍しい大名庭園です。潮の満ち引きで池の景色が変わる風情と、背後にそびえる高層ビル群との対比は、まさに東京ならでは。園内の茶屋では、池を眺めながら抹茶と和菓子を味わえます。このほか、水戸徳川家ゆかりの小石川後楽園や、清澄庭園など、東京には歴史ある名庭園が点在し、それぞれに趣があります。
都会のオアシスで、四季を感じる
東京の名庭園の魅力は、季節ごとに表情を変えること。梅、桜、つつじ、花菖蒲、紅葉と、一年を通じて花と緑が楽しめます。ビジネス街のすぐそばにありながら、一歩足を踏み入れれば、都会の喧騒を忘れさせてくれる静けさが広がります。観光やショッピングの合間に立ち寄って、江戸の美意識が息づく庭園で、ほっとひと息つく——そんな贅沢な時間を、東京で過ごしてみてください。
まだある、東京の名庭園
東京には、六義園や浜離宮のほかにも、訪れたい名庭園が数多くあります。広大な芝生と多彩な樹木が美しい新宿御苑は、桜やバラの名所として人気。大正の面影を残す洋館と日本庭園が調和する旧古河庭園は、バラと洋館の組み合わせが見事です。深川の清澄庭園は、全国の名石を配した「回遊式林泉庭園」で、池をめぐる静かな散策が楽しめます。それぞれに異なる趣があり、めぐり比べるのも一興です。
これらの庭園の多くは、かつての大名屋敷や、明治以降の実業家の邸宅を起源としています。歴史ある庭に身を置けば、都会の喧騒のなかにいることを忘れてしまいます。
庭園めぐりの楽しみ方と、アクセス
東京の名庭園は、いずれも駅から徒歩圏内にあり、地下鉄やJRで気軽にアクセスできます。多くの庭園には茶屋が併設され、池を眺めながら抹茶と和菓子を味わえるのも魅力。観光やショッピング、ビジネスの合間に立ち寄れる、都会のオアシスです。
梅、桜、つつじ、花菖蒲、紅葉と、季節ごとに異なる花や緑が楽しめるため、何度訪れても新鮮な発見があります。浅草や下町のグルメめぐりとあわせて、江戸の美意識が息づく庭園で、ほっとひと息つく時間を過ごしてみてください。
旅のメモ
- エリア
- 東京都(文京区・中央区ほか)
- 見どころ
- 六義園・浜離宮恩賜庭園・小石川後楽園
- ベスト
- 桜・つつじ・紅葉の季節
- あわせて
- 浅草・下町グルメと