栃木県・工芸

益子焼のふるさと。素朴で温かい、民藝のやきもの

栃木・益子(ましこ)は、素朴で温かみのあるやきもの「益子焼」のふるさとです。陶芸家・濱田庄司らによる民藝運動とともに広く知られ、今も多くの作家が集う、関東を代表する焼きものの里。窯の煙が立ちのぼるのどかな町を歩き、暮らしに寄り添ううつわと出会う——益子焼の魅力と、その里の楽しみ方をご案内します。

益子焼|暮らしに寄り添う、民藝の器

益子焼は、ぽってりとした厚みと、素朴で温かみのある風合いが特徴です。鉄分を多く含む地元の土を生かした、力強くも素朴な器は、日々の食卓を豊かにしてくれます。「用の美」を尊ぶ民藝の精神が息づき、飾るためではなく、使うための美しさを追求しているのが魅力。湯のみや皿、急須など、毎日使える器を手に取れば、その手になじむ心地よさに、きっと愛着がわくはずです。

窯元めぐりと、作陶体験

益子の町には、数百もの窯元やギャラリー、陶器店が点在しています。城内坂(じょうないざか)と呼ばれるメインストリート周辺を歩けば、伝統的な器から、若手作家の個性的な作品まで、多彩なやきものに出会えます。お気に入りの一品を探す宝探しは、何時間でも楽しめます。ろくろや手びねり、絵付けの作陶体験ができる工房も多く、自分だけの器づくりに挑戦すれば、旅の特別な思い出になります。

陶器市と、のどかな里の時間

春のゴールデンウィークと秋に開かれる「益子陶器市」は、数百もの店やテントが並び、全国から多くの人が訪れる一大イベント。掘り出し物を探す楽しみもあり、作家との交流も魅力です。豊かな自然に囲まれた益子は、のんびりとした時間が流れる町。やきものを愛でながら、カフェでひと休みしたり、里の風景を楽しんだり。手しごとの温もりに包まれる、心安らぐ旅が過ごせます。

益子焼と、民藝運動の歴史

益子焼の歴史は、江戸時代末期に、近隣で良質な陶土が見つかったことに始まります。当初は、水がめや鉢など、日用の道具が中心でした。その素朴な美しさに光を当てたのが、人間国宝の陶芸家・濱田庄司です。彼は、無名の職人がつくる日用品にこそ美が宿るとする「民藝運動」の中心人物として、益子に移り住み、その魅力を世界へと発信しました。今も益子には、その精神を受け継ぐ多くの作家が集い、新たな表現を生み出し続けています。

「用の美」を尊ぶ益子焼は、飾るためではなく、使うための器。日々の暮らしに寄り添い、使い込むほどに味わいを深めていきます。

陶器市と、益子へのアクセス

益子の最大のイベントが、春のゴールデンウィークと秋に開かれる「益子陶器市」です。城内坂を中心に数百もの店やテントが並び、掘り出し物を探す人や、作家との交流を楽しむ人で大いににぎわいます。お得な掘り出し物に出会えるのも、陶器市ならではの魅力です。

益子へは、北関東のローカル線や車でアクセスします。窯元やギャラリーは町に点在しているため、レンタサイクルでめぐるのもおすすめ。のどかな里の風景のなかで、お気に入りの器を探し、作陶体験に挑戦する——日光や宇都宮餃子とあわせて、手しごとの温もりに触れる栃木の旅を楽しんでください。

旅のメモ

エリア
栃木県益子町
見どころ
窯元・ギャラリー・城内坂
体験
作陶・絵付け体験/春秋の陶器市
あわせて
日光・宇都宮餃子と
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