寸又峡、夢の吊り橋。エメラルドの湖面にかかる絶景
静岡県の北部、南アルプスの懐深くに、息をのむような絶景があります。寸又峡(すまたきょう)にかかる「夢の吊り橋」。エメラルドグリーンに輝く湖面の上、はるか高くに渡された細い吊り橋を歩けば、まるで空中を進むかのよう。スリルと美しさをあわせ持つこの橋は、一生に一度は渡りたい絶景として知られます。山あいに隠れた、寸又峡の魅力をご案内します。
足元にはエメラルドの湖面、揺れる細い吊り橋。寸又峡の絶景は、見る者の心を、まっすぐに奪い去ります。
夢の吊り橋|エメラルドの湖面を渡る
寸又峡を全国に知らしめたのが、ダム湖の上にかかる「夢の吊り橋」です。長さ90メートル、高さ8メートルほどの細い吊り橋は、歩くたびに揺れ、スリル満点。そして何より目を奪うのが、橋の下に広がる、青く澄んだエメラルドグリーンの湖面です。これは「チンダル現象」によるもので、水に溶けた微細な粒子が光を反射し、湖面を神秘的な青に染めます。橋の中央で恋を願うと叶うという言い伝えもあり、人気のスポットに。観光シーズンには、橋を渡るために行列ができるほど。それでも、一度この絶景を目にすれば、訪れた価値を実感できるはずです。
見どころ|渓谷をめぐる
寸又峡には、夢の吊り橋のほかにも、美しい渓谷の自然や、癒やしの湯が待っています。ゆっくりめぐりたい山あいの里です。
- 夢の吊り橋— エメラルドの湖面にかかる、絶景の吊り橋。
- 遊歩道(プロムナード)— 渓谷美をめぐる、一周約90分の散策路。
- 寸又峡温泉— 「美女づくりの湯」と呼ばれる、肌にやさしい湯。
夢の吊り橋へとたどり着くには、温泉街から渓谷を下り、また登り返すことになります。決して楽な道のりではありませんが、それだけに、湖面が見えてきたときの感動はひとしお。揺れる橋の上で立ち止まり、足元に広がる青の世界をのぞき込めば、しばし言葉を失います。秋には、周囲の山々が赤や黄に染まり、エメラルドの湖面との対比がいっそう鮮やか。苦労してたどり着いた者だけが味わえる、まさに「夢」のような光景がそこにあります。
渓谷の遊歩道と、美女づくりの湯
夢の吊り橋は、寸又峡をめぐる遊歩道の途中にあります。渓谷沿いに整備された一周およそ90分の散策路は、吊り橋だけでなく、深い緑の森や、ダムを望む展望台など、見どころが続きます。新緑や紅葉の季節は、渓谷がいっそう美しく彩られ、歩く人を楽しませてくれます。歩き疲れたあとに嬉しいのが、寸又峡温泉です。とろりとした湯は「美女づくりの湯」と呼ばれ、肌がすべすべになると評判。山深い静かな温泉地で、渓谷散策の疲れをゆっくり癒やせます。絶景と自然、そして名湯がそろう、心満たされる山里です。
めぐり方と、アクセス
寸又峡へは、大井川鐵道の千頭(せんず)駅からバスでアクセスします。山あいにあるため、車で訪ねる人も多いですが、駐車場から温泉街、吊り橋までは歩くことになります。遊歩道は起伏があり、吊り橋は揺れるので、歩きやすい靴で。混雑期は、吊り橋が一方通行になることもあります。大井川鐵道の蒸気機関車や、川根のお茶とあわせて、静岡の山あいの旅に寸又峡を組み込んでみてください。絶景が、きっと忘れられない思い出になります。
旅のメモ
- エリア
- 静岡県川根本町
- 見どころ
- 夢の吊り橋・渓谷の遊歩道・寸又峡温泉
- 持ち物
- 歩きやすい靴(吊り橋は揺れます)
- あわせて
- 大井川鐵道・川根のお茶と