有田焼と伊万里焼。やきものの里をめぐる、磁器の旅
佐賀は、日本の磁器が生まれた地です。有田(ありた)で焼かれ、伊万里(いまり)の港から、世界へと積み出された「やきもの」は、その美しさで、ヨーロッパの、王侯貴族をも魅了しました。白磁に映える、華やかな色絵、優美な献上品の磁器——やきものの里をめぐる、磁器の旅をご案内します。日本の、ものづくりの歴史と、職人の技が光る、奥深い、やきものの世界です。
有田焼|白磁に映える、色絵の美
有田は、日本磁器、発祥の地です。透き通るような、白磁に、赤や、金で、絵付けされた、華やかな色絵は、有田焼の真骨頂。その美しさは、海を渡り、ヨーロッパの宮殿を、飾りました。窯垣や、トンバイ塀(窯の廃材を再利用した塀)の路地が残る、有田の町並みを歩き、窯元や、ギャラリーで、一品を探す時間は格別。歴史ある、内山(うちやま)地区の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区です。
伊万里・鍋島|献上品の、気品
伊万里の、大川内山(おおかわちやま)では、かつて、藩の窯場(藩窯)で、将軍家への、献上品が焼かれました。秘伝の技で作られた、緻密で、気品ある「鍋島(なべしま)焼(鍋島藩窯)」の伝統は、今も、この地で、受け継がれています。山々に囲まれ、煙突が立ち並ぶ、大川内山の風景は、まさに「秘窯(ひよう)の里」。その独特の景観の中で、最高峰の磁器の美に、触れることができます。
やきものの里を、めぐる
有田と、伊万里では、毎年、春に「陶器市」が開かれ、全国から、多くの、やきものファンが訪れ、にぎわいます。掘り出し物を探す楽しみも。窯元めぐりや、絵付け体験、磁器の歴史を学べる、博物館など、やきものの魅力を、存分に楽しめます。嬉野温泉や、唐津とあわせて、楽しめます。日本の、磁器発祥の地で、職人の技が光る、美しい、やきものの世界を、ぜひ、堪能してください。
日本磁器のはじまりと、有田の歴史
日本で初めて磁器が焼かれたのは、17世紀初め、有田でのことでした。朝鮮半島出身の陶工・李参平(り さんぺい)が、有田の泉山で磁器の原料となる陶石を発見したことが、その始まりと伝えられます。やがて有田焼は、伊万里港から世界へと積み出され、はるばるヨーロッパへ渡って、王侯貴族の宮殿を飾るほどに評価されました。透き通る白磁に、赤や金で絵付けされた華やかな色絵は、まさに日本のものづくりの粋。その伝統は、400年を超えて今も受け継がれています。
窯垣やトンバイ塀の路地が残る有田の町並み、煙突の立ち並ぶ伊万里・大川内山の「秘窯の里」と、やきものの歴史が町の風景そのものに刻まれています。
陶器市と、やきもの体験
有田では、毎年春のゴールデンウィークに「有田陶器市」が開かれ、全国から多くのやきものファンが訪れます。掘り出し物を探す楽しみや、作家との交流が魅力です。窯元めぐりや、絵付け・ろくろの体験、磁器の歴史を学べる施設など、やきものの魅力を存分に味わえます。
有田・伊万里へは、JRや車でアクセスできます。美肌の湯・嬉野温泉や、海と城下町の唐津とあわせて、佐賀のやきもの文化と温泉をめぐる旅を満喫してください。日本磁器発祥の地で、職人の技が光る美しい器の世界に、ぜひ触れてみてください。
旅のメモ
- エリア
- 佐賀県有田町・伊万里市
- 見どころ
- 有田の町並み・大川内山(秘窯の里)
- イベント
- 春の有田陶器市
- あわせて
- 嬉野温泉も