笠間焼と笠間稲荷。茨城に息づく、やきものと信仰の里
茨城・笠間は、関東で古い歴史を持つやきものの産地であり、由緒ある稲荷神社の門前町でもあります。自由でのびやかな作風の笠間焼と、商売繁盛の神様として信仰を集める笠間稲荷神社。手しごとと信仰が息づくこの里で、ものづくりの楽しみと、祈りの文化に触れる旅をご案内します。
笠間焼|自由な作風の、やきもの
江戸時代に始まった笠間焼は、「これが笠間焼」という決まった様式を持たない、作家の個性が光る自由な作風が特徴です。そのため、多彩な作家が全国から集まり、伝統的な器から現代的なアート作品まで、実に幅広い表現が生まれています。窯元やギャラリーが点在する里を歩き、お気に入りの一品を探す時間は格別。ろくろや絵付けの作陶体験もでき、自分だけの器づくりに挑戦できます。
笠間稲荷神社|日本三大稲荷の門前町
笠間稲荷神社は、京都の伏見稲荷、佐賀の祐徳稲荷と並ぶ「日本三大稲荷」のひとつに数えられる古社。1300年以上の歴史を持ち、五穀豊穣や商売繁盛の神様として、年間を通じて多くの参拝者が訪れます。門前には土産物店や食事処が連なり、名物のいなり寿司や、くるみを使ったお菓子なども楽しめます。やきもの散策と参拝を組み合わせて、笠間ならではの一日を過ごせます。
芸術の里を、めぐる
笠間は、やきものだけでなく、美術館や工芸の工房が点在する「芸術の里」としても知られます。春と秋には大規模な陶器市が開かれ、全国から多くの人でにぎわいます。豊かな自然に囲まれ、栗の産地としても有名で、秋には栗スイーツも楽しめます。やきもの、信仰、芸術、食——多彩な魅力が詰まった笠間は、ものづくり好きにはたまらない、ゆっくり訪れたい町です。
陶器市と、芸術の森を楽しむ
笠間を訪れるなら、年に二度の陶器市の時期がとくににぎわいます。ゴールデンウィークに開かれる「笠間の陶炎祭(ひまつり)」では、多くの作家が出店し、作り手と直接語らいながら器を選べるのが魅力。秋の陶器市とあわせて、全国から器好きが集まります。作家の個性が光る笠間焼の世界を、心ゆくまで堪能できます。
窯元めぐりの拠点となる「笠間芸術の森公園」には、陶芸をテーマにした美術館や、作陶体験のできる工芸館が整い、雨の日でも楽しめます。広々とした園内は散策にも最適。作品を眺め、自らも土に触れることで、ものづくりの奥深さをより身近に感じられます。
栗の里・笠間と、アクセス
笠間は、栗の生産量で全国トップクラスを誇る「栗の里」でもあります。秋には、モンブランや栗ようかんなど、笠間産の栗を使ったスイーツが店々に並び、食べ歩きが楽しめます。やきもの、参拝、そして栗——五感で味わう笠間の秋は、格別のひとときです。
笠間へは、JR水戸線の笠間駅が最寄りで、東京方面からのアクセスも良好です。窯元やギャラリーは点在しているため、レンタサイクルや周遊バスの利用も便利。偕楽園のある水戸や、あんこう鍋の海沿いエリアとあわせて、茨城の文化と食をめぐる旅にぜひ加えてみてください。
旅のメモ
- エリア
- 茨城県笠間市
- 見どころ
- 笠間焼の窯元・笠間稲荷神社
- 体験
- 作陶・絵付け体験/春秋の陶器市
- あわせて
- 偕楽園・あんこう鍋と