登別・洞爺・北海道の名湯。雪見露天で温まる温泉旅
火山がつくった大地・北海道は、泉質の宝庫です。雪の舞う露天風呂に身を沈める「雪見の湯」は、北の冬ならではの贅沢。広い大地に名湯が点在し、旅のたびに違う湯に出会えます。外は氷点下、湯は熱い。その落差こそが、北海道の温泉のいちばんのごちそうです。今回は、個性豊かな北の名湯を、それぞれの楽しみ方とともにご案内します。
登別温泉|地獄谷が生む、多彩な泉質
北海道を代表する名湯・登別は、9種ともいわれる豊富な泉質が湧く土地。硫黄の香り立つ「地獄谷」を源泉に、白く濁った硫黄泉から、塩化物泉、鉄泉まで、一つの温泉地でさまざまな湯めぐりが楽しめます。もうもうと噴気を上げる地獄谷の遊歩道を歩けば、大地が生きていることを肌で感じられます。湯上がりは芯までぽかぽかと温まり、雪の季節はとりわけ格別です。
洞爺湖・十勝川|湖を望む湯、植物が溶けた湯
洞爺湖畔では、穏やかな湖と羊蹄山を見晴らす露天が魅力。湯に浸かりながら眺める湖の景色は、時間を忘れさせてくれます。一方、十勝川温泉は、太古の植物に由来する世界的にも珍しい「モール温泉」。とろりとした琥珀色の湯ざわりと、湯上がりにしっとり整う肌が評判で、「美人の湯」として親しまれています。
湯めぐりを、もっと楽しむために
北海道の温泉は、泉質によって肌ざわりも香りもまるで違います。さっぱりしたいなら塩化物泉、肌を整えたいならモール泉、体を芯から温めたいなら硫黄泉、とその日の気分で選ぶのがおすすめ。共同浴場は地元の方の生活の場でもあるので、かけ湯で体を流してから入る、長湯をしすぎないなど、基本の作法を守れば旅人も気持ちよく迎えてもらえます。湯上がりには地元の海の幸や乳製品も、ぜひ味わってください。
まだある、北海道の名湯
北海道には、登別や洞爺湖のほかにも、個性ゆたかな温泉地が点在します。札幌の奥座敷・定山渓温泉は、渓谷沿いに宿が立ち並び、紅葉の名所としても人気。峡谷の絶壁に抱かれた層雲峡温泉は、雄大な柱状節理の景観と、冬の氷瀑まつりで知られます。摩周湖や屈斜路湖に近い川湯温泉は、硫黄の香り立つ濃厚な湯が自慢です。旅の行き先に合わせて、湯を選ぶ楽しみがあります。
道内には、ほかにも知床のウトロ温泉や、十勝岳温泉など、大自然のただ中に湧く湯が数多くあります。雄大な景色を眺めながらの露天風呂は、北海道ならではの格別な体験です。
湯めぐりのめぐり方と、楽しみ方
北海道は広大なため、温泉地は旅のエリアに合わせて選ぶのがおすすめです。新千歳空港から近い登別・洞爺、旭川方面の層雲峡、道東の川湯など、観光ルートと組み合わせると効率よくめぐれます。雪の季節は道路状況に注意し、時間に余裕をもって移動しましょう。
湯上がりには、その土地ならではの海の幸や、乳製品を使ったスイーツを味わうのも楽しみのひとつ。雪見の露天風呂と、北の味覚。その両方を満喫できるのが、北海道の温泉旅の醍醐味です。お気に入りの一湯を、ぜひ見つけてください。
旅のメモ
- エリア
- 登別/洞爺湖/十勝川
- ベスト
- 雪見露天なら冬(通年楽しめます)
- 泉質
- 硫黄泉・モール泉ほか多彩
- あわせて
- 海の幸グルメや和菓子も