福島県・城

鶴ヶ城と会津の歴史。白虎隊が見つめた、武士の城下町

会津若松は、武士の精神が今も語り継がれる城下町。戊辰戦争の舞台となったこの地には、悲話とともに、凛とした誇りが受け継がれています。雪に映える赤瓦の名城、若き隊士たちの物語、そして「ならぬことはならぬ」という厳しくも美しい教え——会津の歴史をたどる旅は、日本人の心の在りようを、あらためて考えさせてくれます。

鶴ヶ城|戦火に耐えた、赤瓦の名城

会津のシンボル・鶴ヶ城(会津若松城)は、戊辰戦争の激しい攻防に、約1か月ものあいだ耐え抜いた難攻不落の名城です。幾度の砲撃にも落城しなかったその堅固さは、会津武士の意地そのもの。現在は、幕末当時の姿である全国でも珍しい赤瓦の天守がよみがえり、城内からは会津盆地を一望できます。桜の名所としても知られ、春には城と花の見事な共演が楽しめます。

白虎隊と、会津の心

飯盛山では、16〜17歳の少年たちで編成された白虎隊の悲劇が語り継がれています。彼らは戦況の中で、城下が燃えるのを見て自刃したと伝えられ、その純粋さと悲運が多くの人の胸を打ちます。会津藩の子弟が幼い頃から学んだ「什(じゅう)の掟」、とりわけ「ならぬことはならぬものです」という言葉は、今も会津の人々の心に息づき、訪れる人に深い感銘を与えます。

城下町に、歴史を訪ねて

会津若松の城下町には、鶴ヶ城や飯盛山のほか、武家屋敷や、藩校・日新館など、歴史を伝える見どころが点在します。レトロな町並みを走るボンネットバスや、まちなか周遊バスを使えば、効率よくめぐることができます。会津塗や赤べこといった工芸、喜多方ラーメンや地酒といった食もあわせて楽しめば、歴史・文化・食がそろう会津の魅力を、丸ごと味わえます。

会津の工芸と、食の楽しみ

会津若松は、長い歴史に育まれた工芸のまちでもあります。堅牢で艶やかな会津塗は、日本有数の漆器産地として知られ、近年は現代的なデザインの品も人気。願いを込めて贈る郷土玩具「赤べこ」や、絵ろうそくなど、温もりある手しごとが今も受け継がれています。土産物店や工房をのぞけば、暮らしに迎えたい一品にきっと出会えます。

食もまた、会津の旅の楽しみです。米どころ・酒どころとして名高く、雪国の冬に磨かれた地酒は全国的に高い評価を得ています。輪箱飯(わっぱめし)や、お祝いの席に欠かせない「こづゆ」、ソースカツ丼など、滋味あふれる郷土の味も豊富です。

城下町めぐりと、アクセス

会津若松の中心部は、まちなか周遊バスを使えば、鶴ヶ城や飯盛山、武家屋敷などの見どころを効率よくめぐれます。少し足を延ばせば、茅葺き屋根の宿場が残る大内宿や、奥座敷の東山温泉もあり、歴史と自然を満喫できます。

会津若松へは、郡山駅から磐越西線でアクセスするのが一般的です。鶴ヶ城や白虎隊の物語に触れ、工芸と食、温泉まで楽しめる会津若松は、福島を代表する城下町。喜多方ラーメンや五色沼の絶景とあわせて、会津エリアをじっくりめぐってみてください。

旅のメモ

エリア
福島県会津若松市
見どころ
鶴ヶ城・飯盛山・武家屋敷
ベスト
桜の春も美しい
あわせて
会津の工芸・喜多方ラーメンと
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