福島県・工芸

会津の手しごと。会津塗と赤べこ、城下町の工芸

会津若松は、鶴ヶ城を中心に栄えた城下町。雪深い長い冬を背景に、手しごとの文化が豊かに育まれてきました。漆器、郷土玩具、酒造り——暮らしの中に息づく職人の技は、会津の人々の誇りであり、今も大切に受け継がれています。素朴ながら奥深い、会津の手しごとの世界へご案内します。

会津塗|暮らしを彩る、堅牢な漆器

400年以上の歴史を持つ会津塗は、東北を代表する漆器です。華やかな蒔絵や沈金で飾られた器は、丈夫さと美しさを兼ね備え、日常使いの椀や箸から、ハレの日の重箱まで幅広くそろいます。漆を幾重にも塗り重ねた器は、使うほどに艶を増し、手になじんでいきます。工房では職人の手仕事を間近に見学できるところもあり、その緻密な技に圧倒されます。一生もののうつわに出会えるかもしれません。

赤べこと起き上がり小法師|縁起の郷土玩具

首をゆらゆらと振る赤い牛「赤べこ」は、会津を代表する郷土玩具。疫病除けの縁起物として古くから親しまれてきました。何度倒しても起き上がる「起き上がり小法師(こぼし)」とともに、家内安全や無病息災を願う、会津の人々の心が込められています。絵付け体験も人気で、自分だけの赤べこを作れば、旅の楽しい思い出に。素朴で愛らしい姿は、お土産にもたいへん喜ばれます。

城下町に息づく、職人の技

会津若松の城下町には、漆器や玩具のほかにも、絵ろうそく、会津木綿、酒造りなど、さまざまな手しごとが息づいています。これらの伝統工芸は、厳しい冬の手仕事として発展し、会津の暮らしと文化を支えてきました。工房や蔵を訪ね歩けば、作り手の思いや歴史に触れられます。鶴ヶ城や周辺の温泉とあわせて、手しごとの温もりを感じる会津の旅を、ぜひ楽しんでください。

会津木綿と、絵ろうそくの灯

会津の手しごとは、漆器や郷土玩具だけではありません。素朴であたたかな風合いの「会津木綿」は、丈夫で日常使いに適し、縞模様の美しさが特徴。普段着や小物として、今も多くの人に愛されています。また、花の絵が描かれた「絵ろうそく」は、雪深い会津で生花が手に入りにくい冬に、仏前を彩るために生まれたもの。やさしくゆらめく灯と、可憐な絵柄が、見る人の心を和ませます。

これらの工芸は、長く厳しい冬の手仕事として発展しました。雪に閉ざされた時間が、人々の手わざを磨き、暮らしを彩る品々を生み出してきたのです。

工房をめぐり、手しごとに触れる

会津若松の城下町には、漆器や木綿、ろうそく、酒造りなど、さまざまな工房や蔵が点在しています。職人の手仕事を見学したり、絵付けなどの体験ができたりする場所も多く、作り手の思いに直接触れられるのが魅力です。旅の記念に、暮らしに迎えたい一品を探してみてください。

会津若松へは、郡山駅から磐越西線でアクセスできます。鶴ヶ城や飯盛山の歴史散策、東山温泉、喜多方ラーメンとあわせて、手しごとの温もりを感じる会津の旅を、ぜひ満喫してください。素朴ながら奥深い、雪国の文化に出会えるはずです。

旅のメモ

エリア
福島県会津若松市
名物
会津塗・赤べこ・起き上がり小法師
体験
絵付け体験ができる工房も
あわせて
喜多方ラーメン・鶴ヶ城と
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