小江戸・佐原。小野川沿いに残る、水郷の町並みさんぽ
千葉・佐原(さわら)は、利根川水運の拠点として栄えた、水郷の商家町です。町なかを流れる小野川沿いに、江戸から明治期の古い商家が立ち並び、「小江戸」と呼ばれる風情ある町並みが、今も大切に守られています。川と舟、そして歴史ある町並み——どこか懐かしい佐原の魅力を、ご案内します。ゆっくりと時間が流れる、大人の散策が楽しめる町です。
小野川沿いの、古い町並み
佐原の魅力は、なんといっても小野川沿いに残る、しっとりとした町並みです。川面に映る古い商家や、柳並木が織りなす風景は、まるで時代をさかのぼったかのよう。今も商いを続ける老舗が多く、「生きている町並み」として、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれています。小舟に乗って川面から町並みを眺める「さっぱ舟」での舟めぐりも、佐原ならではの楽しみ方です。
伊能忠敬ゆかりの、地
佐原は、日本で初めて実測による正確な日本地図を作り上げた偉人、伊能忠敬(いのうただたか)が、かつて商人として暮らした町でもあります。旧宅や記念館が残り、その偉業や、人となりに触れることができます。50歳を過ぎてから測量の道に進み、全国を歩いて地図を完成させた忠敬の物語は、訪れる人に深い感銘を与えます。歴史ロマンを感じながらの町歩きが楽しめます。
香取神宮と、水郷の自然
佐原の近くには、全国の香取神社の総本社・香取神宮が鎮座します。鬱蒼とした杜に包まれた荘厳な社で、武の神様として古くから信仰を集めてきました。また、周辺は水郷地帯で、初夏にはあやめや花菖蒲が咲き誇る水郷佐原あやめパークも見どころ。古い町並み、歴史、自然がそろう佐原は、成田山の参拝とあわせて訪れたい、千葉の隠れた名所です。
佐原の大祭と、香取神宮
佐原を語るうえで欠かせないのが、年に二度行われる「佐原の大祭」です。豪華な山車が古い町並みを巡行する勇壮な祭りで、関東三大山車祭りのひとつにも数えられ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。山車の上に飾られた大人形と、情緒あふれる佐原囃子の音色が、江戸の風情を今に伝えます。祭りの時期に訪れれば、町全体が熱気に包まれる特別な光景に出会えます。
近くに鎮座する香取神宮は、全国の香取神社の総本社。武の神を祀る古社で、鬱蒼とした杜に包まれた境内は、凛とした空気に満ちています。佐原の町歩きとあわせて参拝したい、由緒ある聖地です。
水郷の自然と、アクセス
佐原周辺は、利根川がつくり出した水郷地帯です。初夏には、水郷佐原あやめパークで、色とりどりのあやめや花菖蒲が咲き誇り、舟に乗って花の間をめぐる「嫁入り舟」も人気です。のどかな水辺の風景は、町並み散策とはまた違った趣を楽しませてくれます。
佐原へは、JR成田線の佐原駅が最寄りで、成田空港からも近い立地です。成田山新勝寺の参拝や、房総の海の幸とあわせて訪れるのもおすすめ。古い町並み、歴史、祭り、自然がそろう佐原で、ゆったりと流れる小江戸の時間を味わってください。
旅のメモ
- エリア
- 千葉県香取市佐原
- 見どころ
- 小野川の町並み・さっぱ舟・伊能忠敬旧宅・香取神宮
- ベスト
- あやめは初夏
- あわせて
- 成田山・房総の海の幸と