鋸山と地獄のぞき。房総の断崖から望む、東京湾の大パノラマ
房総半島の鋸山(のこぎりやま)は、その名のとおり、ぎざぎざとした山容を持つ山です。かつて良質な石材「房州石」を切り出した石切り場の跡が、独特の荒々しい風景を生み出しています。スリル満点の「地獄のぞき」や、巨大な石仏、東京湾の大パノラマ——人の営みと自然が織りなす、鋸山ならではの絶景をご案内します。手軽に非日常を味わえる、人気のスポットです。
地獄のぞき|断崖から、空中へ
鋸山のハイライトといえば、切り立った岩壁から空中に突き出した展望台「地獄のぞき」。その先端から真下をのぞき込めば、足がすくむほどの高さです。勇気を出して立てば、その先に、房総の山々と、きらめく東京湾の大パノラマが広がります。スリルと絶景を同時に味わえるこの場所は、写真映えも抜群。順番待ちができるほどの人気スポットで、訪れたら必ず体験したい見どころです。
日本寺の大仏と、石の風景
鋸山の中腹に広がる日本寺の境内には、岩壁に刻まれた巨大な磨崖仏(まがいぶつ)「百尺観音」や、高さ31メートルにおよぶ日本最大級の大仏が鎮座します。石切り場の名残である、切り立った垂直の岩肌「ラピュタの壁」とも呼ばれる景観も見もの。自然の岩山と、人の手による石仏や石切り跡が織りなす、独特の景観は、鋸山ならでは。歩きながら、次々と現れる見どころに、心を奪われます。
ロープウェーで、気軽に絶景へ
鋸山へは、ふもとからロープウェーが運行しており、わずか数分で山頂付近まで上れます。車窓からは、東京湾や、晴れた日には富士山まで望める大パノラマが広がり、これだけでも一見の価値があります。ハイキングコースも整備されているので、体力に応じて楽しめます。房総の海の幸や、富津の景色とあわせて、東京から日帰りで楽しめる絶景の旅へ、ぜひ出かけてみてください。
石切りの歴史と、鋸山の景観
鋸山のぎざぎざとした独特の山容は、自然の造形だけでなく、人の手による石切りの歴史が生み出したものです。江戸時代から昭和にかけて、ここでは「房州石」と呼ばれる良質な石材が切り出され、かまどや建材として、東京湾を渡って各地へ運ばれました。垂直に切り立った岩肌「ラピュタの壁」や、巨大な石切り場跡は、人々が長い年月をかけて石を切り出した、その営みの痕跡です。自然の岩山と、人の手が生んだ景観が重なり合う、ほかにはない独特の風景が、鋸山の大きな魅力となっています。
地獄のぞきのスリル、巨大な石仏、東京湾の大パノラマ。歩くほどに次々と現れる見どころに、心を奪われます。
鋸山のめぐり方と、アクセス
鋸山へは、ふもとからロープウェーが運行しており、わずか数分で山頂付近まで上れます。日本寺の境内をめぐる散策路は階段や坂が多いので、歩きやすい靴がおすすめ。体力に応じて、ハイキングコースを選ぶこともできます。山頂からは、東京湾や、晴れた日には富士山まで望めます。
鋸山へは、JR内房線や、神奈川・久里浜からのフェリーでアクセスできます。東京から日帰りで楽しめる手軽さも魅力。房総の海の幸や、九十九里の海とあわせて、人の営みと自然が織りなす鋸山の絶景へ、ぜひ出かけてみてください。
旅のメモ
- エリア
- 千葉県鋸南町・富津市
- 見どころ
- 地獄のぞき・日本寺の大仏・ロープウェー
- 持ち物
- 歩きやすい靴で
- あわせて
- 房総の海の幸・九十九里と